PER・PBR・ROEの基本 — 3つの指標で企業を見る

公開: 2026-05-11
PERPBRROE投資基礎

はじめに

株式投資の入門書でほぼ必ず登場するのが PER・PBR・ROE の3指標です。それぞれ何を示していて、どう読めばいいのかを整理します。

PER(株価収益率)

PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS)

「この株価は1年分の利益の何倍か」を表します。

例えば株価1,000円、EPS50円なら PER = 20倍。「今の利益が続けば20年分の利益に相当する値段で買っている」イメージです。

| PERが低い | PERが高い | |---|---| | 割安の可能性 / 成長期待が低い | 割高の可能性 / 成長期待が高い |

成長産業の企業は高PERになりやすく、成熟産業は低PERになりやすい傾向があります。同一産業内で比較するのが基本です。

PBR(株価純資産倍率)

PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

「株価が帳簿上の資産の何倍か」を表します。PBR1倍未満は「解散価値以下」と言われますが、業種によって適正水準は大きく異なります。

ROE(自己資本利益率)

ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)

「株主から預かった資本でどれだけ利益を生んだか」の効率指標です。日本企業の平均はおよそ8〜10%程度とされており、15%以上は高収益とみなされることが多いです。

ROEはデュポン分解できます。

ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ

ROEが高くても、それが借入による財務レバレッジで稼いでいる場合と、本業の利益率が高い場合では意味が異なります。

3指標の関係

| 指標 | 見ていること | 比較の基準 | |---|---|---| | PER | 利益に対する株価水準 | 同業他社・過去の自社PER | | PBR | 資産に対する株価水準 | 同業他社・1倍(解散価値) | | ROE | 自己資本の使い方の効率 | 同業他社・加重平均資本コスト |

指標の限界

これらの指標には注意点があります。

指標は「比較の出発点」であり、それだけで投資判断を下すものではありません。

まとめ

免責: この記事は教育目的の一般情報であり、特定の投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。