/design でUIを作る

更新: 2026-08-29
claude-codedesignui

Claude Code に /design というスキルが入った。ターミナルから指示を出すと、 配色・書体・余白を決めたUIをブラウザで見られる形にして返してくれる。 このサイトのトップページはこれで方向性を決めた。

リサーチプレビューとして提供されているもので、公開情報では v2.1.233 以降で使える。 手元は 2.1.251 だった。

claude --version

何が返ってくるか

出てくるのはコードではなく、キャンバスという1枚の面だ。 その上にアートボードという板が複数並ぶ。1枚のアートボードが1画面にあたる。

キャンバスは公開リンクとして渡される。ブラウザで開くと拡大縮小して見比べられて、 気になった要素をクリックすると余白や色をその場で直せる。 PNGとPDFにも書き出せる。

CANVASArtboard AArtboard BArtboard C公開リンクブラウザで見比べ・編集1枚のアートボード = 1画面。canvas.json が並べ方と開いたときの位置を決める。
キャンバスとアートボードの関係。板が並んだ1枚の面がリンクで渡される。

つまり、コードを書く前に「見た目の合意」だけを先に取るための道具になっている。

使い方

/design 作りたいものの説明

説明は具体的なほうがいい。私が出したのはこういう指示だった。

  • どのページか(トップページ)
  • 構成(ヒーロー、左にWIKI、右に開発日記、下に作ったもの、フッター)
  • 技術的な前提(Tailwind ではなく既存の globals.css)
  • 仕様書の場所

最後の「仕様書の場所」がいちばん効いた。 docs/ に構成を書いたファイルを置いてあったので、それを読ませるだけで セクションの順番や必須項目の説明を繰り返さずに済んだ。

リポジトリの中で使うと既存の見た目を拾う

これが便利だった点。空のディレクトリではなく、実際のプロジェクトの中で /design を叩くと、 先に既存のCSSやコンポーネントを読みにいく。

うちの場合は app/globals.css にあったブランドカラーのグラデーション、 スレート系の濃度スケール、角丸の数値をそのまま拾ってきた。 「今のサイトに合わせて」と言わなくても合わせにくる。

逆にゼロから作り直したいときは、そう言わないと既存に引っ張られる。 私は「1から作り直す」と明示した。

方向性は複数出させて選ぶ

一発でいいものが出ることは期待しないほうがいい。 実際、最初に出てきた3案は「構成はいいがデザインがダサい」で全部やり直した。

うまくいったのは次の流れだった。

01020304骨格を決める見た目を3案選ぶ / 直させる要素だけ並べるセクションの順番骨格は固定したまま「ダサい」でも通じる見出しだけ7案など納得するまで往復する
方向性が決まるまでの流れ。02と03を何度か往復した。
  1. 骨格(セクションの順番)を先に決める
  2. 骨格は固定したまま、見た目だけ違う案を3つ出させる
  3. どれかを選ぶ、あるいは「ここがダメ」と言って作り直させる
  4. 決まったら見出しの文言だけ別のアートボードで7案並べて選ぶ

3の「ここがダメ」は、理由を言えなくても構わない。 「ダサい」だけ伝えたら、太い黒枠とハードシャドウをやめて 罫線と余白で階層を作る方向に振り直してきた。

4のように、決めたい要素だけを取り出したアートボードを作らせるのは効いた。 ページ全体の中で見出しを比べるより、見出しだけ7つ縦に並んだほうが選びやすい。

気をつける点

文字は勝手に埋まる。 記事のタイトルもプロダクトの説明文も、 それらしいものが最初から入った状態で出てくる。見た目を判断するには要るのだが、 そのまま実装に渡すと、書いていない記事のタイトルが本番に載る。 仮であることを意識しておく。

外部の画像やCDNは読めない。 キャンバスの中は外へ通信できない仕様で、 例外は Google Fonts だけだった。写真を入れたいときは画像を渡す必要がある。

書き出したPDFのフォントは代替になる。 Google Fonts は書き出しに埋め込まれないので、 PDFで見ると別の書体になる。画面で見るぶんには問題ない。

向いている場面

  • 実装前に見た目の方向を決めたいとき
  • 案を並べて人に選んでもらいたいとき
  • 既存プロダクトに新しい画面を足すとき(既存の見た目を拾ってくれる)

逆に、動くものが要るときには向かない。 キャンバスの中身は静止した画面であって、アプリケーションではない。 実装は結局そのあと自分で(あるいはエージェントに)書かせることになる。

このサイトも、方向が決まってから app/page.tsxapp/globals.css を書いた。

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